わんだーぼっくす受講生の作品がビッグ・アイ アートプロジェクト2012公募作品展で審査員賞(上田バロン賞)を受賞

中園晋 「ライオンとふしぎなかま」 Shin Nakazono
中園晋 「ライオンとふしぎなかま」 Shin Nakazono

 受講生の中園晋さん(知的障がい者支援施設サニースポット利用者)の作品「ライオンとふしぎななかま」が、国際障害者交流センターが主催する「ビッグ・アイ アートプロジェクト2012」公募作品展で審査員賞を受賞しました。

 作品はポスターカラーの72cm×52cmの絵画作品です。

  公募対象は国内外を問わず障害のある方が制作した未発表のアート作品で、海外からも含め520作品の応募がありました。

 入選作品は50作品でしたが、その内すぐれた5作品については審査委員の名を冠した審査員賞として表彰され、中園晋さんの「ライオンとふしぎななかま」はイラストレーターの上田バロン審査員の名を冠した賞となったものです。

 表彰式は11月3日(土・祭)に行われ、10月30日(火)~11月29日(木)まで堺市にある国際障害者交流センター(ビッグ・アイ)で公募入選作品展が行われるほか、梅田での画廊、東京渋谷Bunkamura等で全国巡回展が予定されています。

 ちなみに、「わんだーぼっくす」からの応募は今回3名でした。残念ながらNさん、Kさんの作品は入選には至りませんでしたが、ボーダレスアート教室「わんだーぼっくす」の願いでもあるすぐれた障がい者アーティストの発掘と育成、先端アーティストの活動支援と社会への発信におおきな一歩となりました。ありがとうございました。

 

審査員 上田バロン氏(イラストレーター)の評

「キャッチーでユーモア! ライオンの珍妙な表情とキャラクターたちのふしぎさも相まって、一目見て心を奪われました。小さな動物たちの中心で牙を剥く百獣の王ライオンは座った目でガオーッ!と、はじめはほのぼのとした作品だと思っていました。

作品のコメントには『みんな仲良くいじめのない世界をつくろうね』とあり、そうやって見直すと孤独なライオンは小さな集団に囲まれ、怯えた目を向けているように見えてくる。さっきと善悪が捉え方で逆転して、取り巻く小動物たちの目つきも何だか恐ろしく見えてくるから不思議だ。

この作品が示す意味はとても深いのかもしれない。」 

 

 

 ビッグ・アイ アートプロジェクト2012入選作品一覧はこちらをどうぞ。

 http://www.big-i.jp/contents/art/detail.php?eid=00258&category=2